エンゲージメント調査本を出版して1ヵ月が立ちました

 エンゲージメント調査の本(『人的資本経営を実現する「エンゲージメント調査」のつくり方・活かし方』)を出版して一ヶ月が経ちました。おかげさまで、専門書の割にはまずまず売れているようなので、安堵しています。

 先月は、西日本を4泊5日で巡り、挨拶の旅に出ました。ありがたいことに、久々にお目に掛かった方にも温かいお声がけを賜り、17年間取り組んできた日々をしみじみと振り返っていたところです。

 ダウンロード特典サイトを用意しているので、色々とコメントを頂戴していますが、ひとつ具体的な質問を取り上げたいと思います。

これあらた

エンゲージメント調査はやっていますし、自由記述欄も設定しているのですが、なかなか記入率が上がりません。どれくらい記入してくれるのが普通なのでしょうか?74ページを見ると、回答者の半分が書いてくれれば十分なのかなと読み取りましたが、そうなのでしょうか?

 一般論ではありますが、小規模の会社で、比較的デスクワーク比率が高い会社は記入率が高くなる傾向にあります。一方、工場など普段現場作業をしていて、なかなか入力等をする時間を業務時間内に確保しにくい職種が主体の会社では、記入率は低めの傾向にあります。

 基本的には25%~50%くらいであれば、一般的な記入率だと思います。一般的に記入率が高いときには、以下のような傾向があります。

  • デスクにいる時間が多い業種の人数比率が高い会社ほど記入率は高くなる。
  • 何回か実施し、記入慣れしてくると、短い文章であることや分の読みやすさなどを気にせず書くようになるため、記入率は高まる傾向にある。

 ただし、記入量が多いからといって、記入の質が高いとはいえません。安心感が低い環境で記入量が多い場合には、自己アピール的なものが増えることもあります。匿名性に対する信頼が高まると、今度は、ヤフコメ的な無責任な記述も増えてきます。

 いずれにしても、記入量だけでなく質に着目することも大切です。

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