パワハラと認められなかった例を知っておこう

 なにがパワハラになるんだろう…これなら、部下と極力しゃべらないほうがいいですよね…

 数年目からよく耳にする話題ではありますが、 今でも飲み会の席で話題になるもののひとつです。

 一方で、あまりに指摘をうけない、失敗しても叱られない(指導を受けない)ことでむしろ成長に対する危機感を感じ、転職を選ぶ若手も最近は増えています。

 当たり前ではありますが、どうしても「何がパワハラなのか?」というところにフォーカスを当てがちですが、「何がパワハラにならないのか?」にはフォーカスが当たらないことが多いです。

 私は、気になることがあったら、厚生労働省が運営している「あかるい職場応援団」の「ハラスメント基本情報>裁判例を見てみよう」を確認するようにしています。

あかるい職場応援団:ハラスメント判例検索の検索属性選択項目

 この、認められなかった裁判例にチェックを入れて検索すると事例が出てきます。

 また、松田綜合法律事務所さんのまとめも大変わかりやすいです。

松田綜合法律事務所「厚生労働省が、パワハラの具体例を明記した指針案を作成」
表1:指針案におけるパワハラ判断の具体例

 実際のところ、私のクライアント先でも人事部の考え方が、「パワハラにならないように穏便に…」という風に管理職に指導している企業もあります。結果的に管理職は真に管理業務に向き合えず、あらゆる責任を負わされていることもあります。いわゆるオーバーコンプライアンス状態ですが、これ自体も、管理職に疲弊感をもたらし、風土を悪化させる要因になり得ます。

 最近は判例も増えてきているので、参考にしながら、パワハラにならない例にも目を向けてほしいと思います。

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