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送信しているメールの送信元が詐称されたものではないと示す技術として、送信ドメイン認証技術というものがあります。その中でももっとも普及している方法がSPFというものです。SPFの設定は一部のレンタルサーバでは自動的に設定されているほど普及しているものなのですが、最近は適切に設定しているにもかかわらず、認証に失敗する現象が生じています。
もちろん、失敗の原因で一番多いのは、適切に設定していると思い込んで、記述方法が誤っているということです(記述方法については、間違いから学ぶSPFレコードの書き方が詳しい)。ただ、設定を変更していないのに突如として迷惑メール扱いされる率が高くなることがあります。特にGmail相手に迷惑メール扱いされる率が高くなった場合の確認事項がこの記事の主旨です。
この原因は、サーバのIPv6対応にある可能性があります。共用サーバなどを利用していると、あるタイミングでIPv6に対応している場合があります。このとき、送信先のメールサーバもIPv6対応の場合、IPv4ではなくIPv6のアドレスで処理されます。IPv6対応前にSPFレコードを書いた場合、SPFレコードにはIPv6の設定を書いていない場合が大半ですから、サーバがIPv6に対応した時点で、これを書き加えなければなりません。
仮にメールサーバのIPv4をx.x.x.x、IPv6をy:y:y:y:y:y:y:yとします。従来は、
v=spf1 +ip4:x.x.x.x ~all
となっていたものを
v=spf1 +ip4:x.x.x.x +ip6:y:y:y:y:y:y:y:y ~all
とする(allの前にチルダについては、チルダ以外にも利用することができる。詳細については、Wikipediaを参照)。
つまり、Gmail相手に迷惑メール扱いされる率が高くなるのは、GoogleのメールサーバもIPv6だからということです。
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