ドメインを取得する際に、取ることをお勧めしないドメイン

この記事は、作成日から6年経過しています。内容が古い可能性があります。またこの記事は、大幅なデザイン変更前に書かれたものですので、レイアウトが崩れている可能性があります。ご了承ください。

 最近は、いろんなドメインがありますよね。昔は、xxx.com、xxx.net、xxx.co.jpみたいないくつかのパターンしかなかったのに、最近は、xxx.shopとかxxx.tokyoとかいろいろ増えてきたなぁなんて思っている人も多いのではないでしょうか。

 もちろん、これには理由があります。ドメインの一番右側(.comや.net)をトップレベルドメイン(TLD)といいますが、昔はあまり自由ではなく、かなり制約されていました。1984年に.com、.netなどの7種類のTLDから始まった歴史は、少しずつ緩和されていき、2008年に大幅な自由化がなされ、一気に激増する形になりました。

参考:GMOドメインレジストリ:新gTLDとは

 そんな中、とにかく選び放題にTLDドメインがあります。特に、会社を設立される方や新しいサービスを始める方は、ウェブサイトのアドレス名にもこだわりたいでしょうし、目移りしてしまうこともあると思います。ですが、「名前の響き」のほかにもう一つだけ、別の視点をもっていただきたいのです。それは、

「このTLDが怪しまれないか?」

という観点です。やはり保守的なお国柄はありますし、見慣れないドメインですと、抵抗感を持つ方もいます。これで終わってしまうと、極めて感覚的なお話になってしまいますので、少しデータの観点からお話ししたいと思います。

 当社は、迷惑メールフィルタをやや強めにかけていますが、あまり強くすると、それなりに必要な問い合わせメールなどもはじいてしまいますので、手調整でバランスをとっています。となると、もちろんすり抜けてくるDM系のメールはある程度ありますので、別途ブラックリストを作成し、そちらに個別に登録するようにしています。

 以下は、昨年7月にメールサーバを換装して以降、ブラックリストに登録されているメールアドレスのTLDのみを抜き出して件数でまとめたものです。左右の表のデータ値は同じです。左図は、ブラックリスト登録件数に並び替え(同件数の場合は価格が安いほうが上位)、右図は、一年目の価格の安い順に並び替え(同価格の場合はブラックリストの登録件数が多いほうが上位)としています。

価格は変動しますから参考程度ですが、上記を見てもわかるように以下の特徴があります。

  • 新gTLDに該当し、かつ、比較的低価格で購入できるドメインに、迷惑なDMを送り付けてくることが多い。
  • .jpで登録した会社は、ネット上の評判でも、営業スタイルがエグイ会社であった。

 このような特徴を踏まえると、会社のオフィシャルなウェブサイトや社員個人にもたせるメールアドレス用のドメインに、新gTLDにあたるドメインを使うことは避けたほうが良いとは思います。一方、サービスごとに立ち上げるウェブサイトには、名称的な面からも新gTLDドメインを使うメリットも大きと思うので、使うことは構わないと思いますが、あまり初年度割引されていないものを採用したほうがよいでしょう。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次