思い込むことは大切

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 思い返すと小さい頃からいろいろと思い込まされたことがあります。たとえば、私は福耳の持ち主なのですが、福耳だと金運や幸運に恵まれるという風に近所の人や親戚から言われ続けました。いまでも信じていて、何か困ったことに面したり、なにかの分岐点にたったときに「自分は福耳の持ち主だし、なんとかなるだろう」と自分を納得させて、次のステップに進んでいます。仲の良い親戚に会社を興すという話をしたときも、「陽平ちゃん(子供の頃から、こう言われたまま。。。)は、福耳の持ち主だし、何をしてもうまくいくよ。大丈夫。で、なにやるの?」というような感じです。

 とにかく前向きに思い込む(自信をもつ)というのは、すべての判断に対して、思い切りと積極性をもたらすことは間違いありません。これは、組織に対しても同じことがいえます。根拠はなくても、共通言語として信じられるものを共有することで、前向きさがうまれます。

 私の顧客先の会社で、20年ほど前に瀕死寸前までいった会社があります。この会社は昨年も同じような危機に直面しました。そのときに、社長含め経営者が発した言葉は、「あのときは、もうダメだと思ったときに、お互いを信じて新しい技術がうまれて、業績回復どころか生産が追いつかないほど業績があがった。ウチの会社はそういう運があるんだ。また乗りきれるさ。みんなも乗りきれると信じて、業務に取り組んでほしい。」だったそうです。これで多くのベテラン従業員は前向きになれたそうです。過去の危機を知らない若い従業員には、危機を知っているベテラン従業員がそのときの具体例を共有することで、背景が伝わっていったようです。

 根拠はなくても、なにかをきっかけにして思い込む(自信をもつ)ことが大切だということは、個人のみならず、組織の運営においてもまったく同じことだと思います。人間は感情の生き物ですから、冷静に考えられない状況(より生存本能が働く状況)になればなるほど、根拠の無い自信が大切になるのだと思っています。まずは、なにかキッカケをみつけて自信をもつことは、経営変革の根本にあることは間違いありません。

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