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“幼さ”の正体:価値観の押し付けから見えてきたもの
先日、大学院時代の同期と話していて、「幼いとはなんだろう?」という質問をしたところ、間髪入れず 幼い人とは、自分の価値観を押し付ける人 という明瞭な回答が返ってきました。この答えはすぐに腑に落ち、幼い高校生、幼い社会人、幼い上司、幼い部... -
エンゲージメント調査の結果を社内に開示する意義
エンゲージメント調査(従業員意識調査)は、組織の健全性を測る重要な指標です。その結果をどのように、誰に、どこまで開示するかという問題は、組織改革を進める上で、そして、信頼関係の構築において極めて重要な意味をもちます。 理想はすべての結... -
焦りが生む風土改革の誤解 – 短期対応と長期変革の両立
風土改革が求められる背景には、多くの場合、組織が直面する大きなトラブルや危機があります。たとえば、重大な品質事故の発生、コンプライアンス違反の発覚、従業員のメンタルヘルス問題の増加、離職率の急上昇、顧客満足度の著しい低下などです。こう... -
経営の”いい”スピード感と”見直したい”スピード感
めまぐるしく変わっていく時代、あらゆる課題にスピード感をもって取り組んでほしい。 このようなスピード感を上げてほしいというメッセージが経営から発生されるのは、現代のビジネス環境において珍しくありません、というより、当たり前のことでしょう... -
人と会う数を増やすことで生まれる「気づき」
「冨山さん、それで人見知りなんですか!?」とよくいわれますが、私は自分で人見知りだと思っています。知っている人が一人でもいる場であれば対応できますが、まったく知り合いがいない場に参加するときは、移動中など、お目に掛かるまでの間はかなり緊... -
改革方針は正しくても手段が間違っている ~ 社長の見る絵姿と社員の見る課題感は違う ~
今度、業績を伸ばすために、○○の改革を進める。これをやれば、絶対に間違いない! いやぁ、社長のおっしゃるとおり!うまくいかないわけがありません! んなわけないでしょうよ…ぜんぜん、現場のことわかってないな、うちの社長は。かといって、そんなこと... -
エンゲージメント調査本を出版して1ヵ月が立ちました
エンゲージメント調査の本(『人的資本経営を実現する「エンゲージメント調査」のつくり方・活かし方』)を出版して一ヶ月が経ちました。おかげさまで、専門書の割にはまずまず売れているようなので、安堵しています。 先月は、西日本を4泊5日で巡り、... -
データを鵜呑みにする怖さ:多面的思考の重要性
「それ、データはあるの?」「それ、ソースは?」 職場でもこのような会話が展開される場面は増えているのではないでしょうか。なのに、なぜか、そのソースやデータが提示されると、その出典や分析方法には着目せず、客観的に示されたデータとして鵜呑... -
組織風土改革はバタフライ効果がある
組織の風土を変えるというと、大規模な改革や劇的な変化を求めがちです。実際に組織風土改革を進めていく過程で、「あいさつ運動」「ありがとうカード」など、よく耳にするような細かい活動を提案すると、「そんなことをやっても無駄でしょう…」という空... -
話しは目的/意図から伝える
「○○に詳しい人、紹介してほしいんですが…」 「ちょっと、来週時間を空けてほしいんですが…」 「いま、ひま?」 いきなり用件?だけ。。。こんな「えっ?なんで?」って聞き返したくなるような電話、公私問わずたまにあります。ザックリとも目的を言わず...