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企業内には、「情報屋」のような人がかならずいます。仕事に役立つ正式には伝わってこないけれども重要な情報を伝えてくれる人です。みなさんの身近にもパッと顔が浮かびませんか?このような人たちは、いろいろな人と人脈をもっていて、ふんだんにコミュニケーションをとっています。
従来、そのようなコミュニケーションに活用されていた場として、喫煙所・社食・飲み会・寮などが挙げられます。これらに共通しているのは、リラックスできる場だということです。リラックスしている場だからこそ、気楽に仕事の話を共有でき、それを仕事に活かすことで仕事の質が高まるという循環が生まれていたわけです。また、このような関係性は、フォーマルな組織体系に依存することなく、社員個々の信頼関係が醸成され発生しているわけです。
しかし、これらの場が社会環境の変化に基づいて大きく失われています。喫煙所は、禁煙の流れでなくなり、社食や量はコスト削減でなくしている企業が増え、飲み会はワーク・ライフ・バランスの観点からも参加にばらつきが出てきています。つまり、企業内の「情報屋」が活きる場がないのです。彼ら情報屋の多くの特徴は、自由に情報を収集して、自由に発信したいということです。束縛された環境が苦手なのです。
このような、情報屋にとって失われた場を補えるのが社内twitterです。いわゆる本家のtwitterをみてもわかるように、利用する人は老若男女問わず、情報をもとめている人、発信したい人です。また、140文字という手軽さからも情報屋にとって非常に魅力的なツールなのです。一方、社内導入に尻込みする理由もあり、その一つに、全員が使いこなせるか?ということが挙げられます。結論からいうと、全員が使いこなせる必要はまったくありません。大切なのは、情報屋に社内twitterを活用してもらいながら、社内twitter内に流れる情報の価値を高めることです。一見、情報屋だけが自由にコミュニケーションをとっているだけに見えますが、特に反応をせずとも「情報を盗んでいる」人はたくさんいるのです。
もちろん、必ずしもtwitterである必要はないと思います。情報屋にとっての場が失われていると感じるのならば、それを取り戻す手段を、現代の社会事情に合わせて検討することが企業の活性化・業績向上をもたらすのだと考えています。
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