「子育て」と「部下育て」

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 仕事柄、「こういう上司だったらいいなぁ」と思える方と、「こんな上司は嫌だなぁ」と思える方と、両方接する機会があります(結果論ですが)。もちろん、相性もありますし、私の認識が全員の認識と一致するわけではありませんが、多くの真面目な方に人気のある上司と多くの真面目な方に人気のない上司がいることも事実です。

 多くの真面目な方に人気のある上司の特徴をまとめると、以下のような7つの特徴があります。

  1. 「自分はどうありたい」という自分の位置づけを明確にしている。
  2. 部下ひとりひとりを「一人」として扱い、その個性を自分の言葉で話すことができる。
  3. 部下の悪いところを言うときでも、必ず良いところ、良くなりそうなところを言い添える。
  4. 部下の話を先入観なく聞いて、アドバイスするときは、きちんと自分の考えで伝えて、判断は任せる。
  5. 上司に対しても、部下に対しても、間違いはスパッと認め、謝ることができる。
  6. (意外と)感情的で人間味がある(喜怒哀楽はハッキリしている)。
  7. 上司にも部下にも取引先でも誰でも、毅然と礼儀正しく接する。

まぁ、当たり前ですね。わかっちゃいるけれども、なかなかできない。自分に自信がなければできないことです。ただ、こういう人は、妬まれることも多いので、出世できるかといわれると別問題ですが。

 自分がこうなれるかどうかはさておき、部下のところを子供に置き換えれば、子育てもそんなに変わらないと考えています。

  1. 自分が歩んできた道の良いところ、悪いところ、自分がどうなりたいかは、必要に応じて会話に出すようにしている。
  2. 子供たちの教育プランや接し方はそれぞれの個性や性格に合わせて考えて、同一には扱わない。
  3. 子供たちの悪いところは指摘し、良いところも言う(本人にも他人にも)。
  4. (疲れるけれども)子供たちの話はとことん聞いてあげて、自分の考えも伝えて、最後は(年齢なりにできる範囲で)判断させて、必要な補助をする。
  5. 学校・園や本人に対しても、自分に責任があることはきちんと伝え、必要に応じて謝ることは謝る。
  6. 自分の感情を抑えない。人間だもの。
  7. 学校・園・一般に接する人に対しても、本人に対しても毅然と接する。

いくつか冨山家の例をだすと(子供は2人います)。。。

  • 本人の成長曲線を意識して、その成長に合わせて個別に接する。その過程でそれぞれに「ひいき・ずるい」とできるだけ捉えられないように、できるだけ丁寧に説明する。
  • お友達と同じ習い事を親が強制しない。本人に合った習い事を探し(何もしないことも含めて)、本人に体験させて継続するかどうか決めてもらう。
  • 本人がやると決めたことは、目標をもってきちんとやってもらい、親はそれを褒める・叱ることも含めてサポートする。
  • 学校・園でトラブルが発生したときは、無駄に本人のせいにせず、逆に肩を持たず、事実確認を正確にすることから始める。悪ければ親の責任として謝る。
  • 自分自身が感情的になることは止めない。人間味のない「読めない親」にならないようにする。
  • 家庭内や社会で発生する理不尽を「是」として、理不尽に面したときに、本人を軸に、一緒に考えて解決する。
  • 基本的に親自身が誰に接するときでも傲慢にならず礼儀正しく丁寧に(昔とは変わろうと努力しているんです!←突っ込まれる前に昔のボクを知る人へ)そして毅然と。

具体例がないと抽象的になりそうなので、冨山家の例をだしてみましたが、部下育成と子育ては似ているのは間違いないと思っています。実際、部下に人気のある上司の方は、子供の話も似たようなトーンで詳しく話される方が多いです。自分の周囲にいる人に対して真剣に接するというところが重要なのだろうと思います。

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