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当社は5月が決算ですが、おかげさまで2009年2月の設立以来、昨期は過去最高の売上となりました。この場を借りて御礼申し上げます。新規のお客さまが増えたのはもちろんですが、長くご契約くださっているお客さまが安定的に弊社にご依頼くださっているのも本当に嬉しい限りです。
そんな私と妻の二人でやっている当社ですが、お客さまから次のような質問いただくことがあります。
「冨山さん、社員を雇って会社を大きくしようと思わないのか?」
いろんな背景はありますが、ボクが入院したり死んだりしたらどうするのか?という継続性の不安や「そもそも会社は大きくするものでしょ?という考え方が大半でしょうか。実際、この規模の小ささ故に、契約に至らなかったクライアントさんもおられます。代わりがいないわけですから、不安ですよね。それは理解できます。
では、私の代わりがいたらよいのか?この問いこそが、実は、私が起業した背景に繋がっていきます。
私がコンサルティング会社にいたころ、詳細は割愛しますが、コンサル会社の都合で「担当変更」が生じることがありました。この担当変更が、クライアントさんに歓迎されたかというと、私の感覚ではほとんど歓迎されません。私が、担当変更で抜けたプロジェクトもあれば、私が担当変更で加わったプロジェクトもありました。前者は、「冨山くんがいてくれればねー」と言われたこともありましたし、後者は「君だとちょっと違う」とはっきり言われたこともありました。
契約自体は続きますし、一見は継続してサービスを提供しているのですが、そのコスパの観点からは、むしろ悪化を招いている可能性すらあるわけです。これが精神的にすごくつらかった。ある一面、企業が成長する過程で、サービス品質にバラツキがでることもありますし、そこを乗り越えるなかで問題を解決し、次のステージに上がっていく胆力が必要なことも理解しています。しかし、コンサルティングのような「人に付く」「パッケージ化しにくい」サービスは、やはりこれとは異なるのであろうと思っています。だから、会社を大きくするつもりはありません(今のところは)。
では、私と妻で雑務から定型的な業務からすべて社内で人力でやっているかと思われるかもしれませんが、そうではありません。必要な事務プロセスはかなりICT化されていて、効率性は相当高いと自負していますし、当社のサービスの従業員意識調査の「調査システム」にあたる部分は、信頼できる会社に外注しています。必要に応じて、ICTを活用し、外部の専門会社を活用する方式をとっています。この部分での外部との提携は今以上に拡大していきたいと思っています。
よって、いわゆる従業員数という観点では会社は大きくなっていないのですが、人的ネットワークや業務総量としては、2人でやっているとは思えないほど大きいものになっていると思っています。
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