便利なITツールを使いながら、セキュリティを担保しよう

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 最近、ちょくちょくセミナーに参加する機会があるのですが、その中で、セキュリティに関するセミナーがありました。あるグループディスカッションで、セキュリティをどう担保するかという話題があったのですが、

「会社からの持ち出しは禁止!」「書類は持ち帰ってはいけない!」「USBメモリは使ってはいけない!」

というものが普通に挙げられていました。私はこういう考え方がまったく理解できません。新しい時代の働き方や新しいツールを安心して使えるようにするためにはどうするのか?という視点でまったく知恵を絞ろうとしていないからです。

 時代はどんどん変わっています。ビジネスという面では、ブロードバンドが使いやすい環境になってきている中で情報の流動性が高まり、ビジネスモデル自体を変化させていかなければ顧客対応に遅れをとり、ビジネスチャンスを失う可能性すらあります。一方で、プライベートな面でも、仕事と家庭の両立を図りたい若い夫婦が増えています。さらにいえば、その中の多くは、仕事の手を抜きたいと思っているわけではなく、断続的であっても時間を有効に使いながら働きたい、ただ拘束という概念は取り去ってほしいというのが願いとしてあります。

 このような、生き方・働き方の変化に応えるためのツールはたくさん出ています。これらのツールを安心・安全な環境で使うためにはどうするべきかということを真剣に考え、その環境を担保するための投資は非常に有効です。実際に、10月5日放映のNHKクローズアップ現代でもとりあげられていたように、こういうことを実践して、業績をあげたり、優秀な人材の流出を防げている企業は、決して少なくありません。もちろん、業界は規模によってセキュリティの担保レベルは導入規模は異なってくると思いますが、その点も含めて、企業はきちんと考えないと取り残されていく時代になっています。

 こういう変化は、育った時代が違うと違和感を覚えることもあると思います。ですが、新しい時代に対応する方法を愚直に考えて知恵を絞ることが業績向上に繋がるという意味では、事業変革もワーク・ライフ・バランスも同じなのではないでしょうか?どちらにも、ITの効率的活用が不可欠であることも間違いありません。

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