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先週の火曜日、ラーンネット・グローバルスクールにお邪魔してまいりました。こちらは、「第3の教育」の著者の炭谷俊樹さんが経営されている、世界に通用する自律的人材の養成を目指した、小中学校です(幼稚園もあります)。私自身もコンサルティング以外の事業を考えていることから、炭谷さんにお会いすることも含めて、訪問させていただきました。
結論から申し上げると、非常に素晴らしい自然いっぱいの環境で子供たちが育てられていて、イキイキとしていたのが印象的でした。また、授業においても、先生方(こちらのスクールでは、ナビゲーターといいます)が教え込むということをせずに、生徒たちに自分で考えてもらおうとしていることが非常に印象的でした。炭谷さんともスクールのことに限らず、色々なことについて情報交換をさせていただき、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
私自身も息子が生まれたから思いますが、たとえ赤ん坊であっても、一生懸命いろいろ考えて生きています。その考える芽を活かすも殺すも低年齢期にすべてが決まるといっても過言ではないと思います。もちろん、現状の社会のルールとして最低限教えるべきことはあります。ただ、その理由を考えるクセをつけなければ、ルールにしたがってしか生きられない人間になってしまいます。たとえば、絵を書き始める年頃の子どもに絵を書かせたときに、水を表現するときに白を使う子と青を使う子がいたとします。先生が、白を描いた子に対して、「青を使わないと、見えないでしょう?」といって、青に描き直させるということがあったとします。子どもも、「なんで?水は青じゃないじゃん。」と思いながら、青に直すと思いますが、この延長上にあるのは、「違和感があっても決められた忠実にことをこなす」能力をつけることであって、「自分で考えて、創造的なことを生み出す」能力は育ちません。もちろん、前者を完全否定しませんし、両方とも重要な力ですが、問題は、子どもに対して「子どもはわからないから、教え込むしかない。」と思っている大人が極めて多いということです。私も極力そういう環境で子どもを育てたいと考えています。
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